50代•60代は腰を痛める前に「トレーニングベルト」をつけよう【アラ還の筋トレ】

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50代・60代は腰を痛める前にトレーニングベルトをつけよう

 AROUND60 FITNESS(ロクマルフィット)をご覧いただきありがとうございます! アラ還トレーニーのあんじょうです。

 フィットネスジム等に通われている皆さん、ジムで幅の広いベルトを着けている人をみかけたことはないでしょうか。オリンピックのウェイトリフティング競技などで選手がつけている「アレ」です。

 これは、「トレーニングベルト」あるいは「パワーベルト」という筋トレの補助装具です。

 ゴールドジムなど、本気度の高い会員の割合が多いジムではトレーニングベルトの装着率が高いのですが、一般的なフィットネスクラブで着けている人は少ないかもしれません。

 ただ、周りが着けていないからといって、それに合わせることはありません。50代・60代のアラ還世代の方々には、トレーニングベルトのメリットを知っていただき、ぜひ着用していただきたい。そこで本日は「腰を守るために、50代・60代はトレーニングベルトをつけた方が良いですよ」というお話をさせていただきます。

 それでは、参りましょう。

目次

トレーニングベルトって何のためにするもの?

トレーニングベルト装着の目的

 トレーニングベルトを装着する目的は大きく2つあります。ひとつは「体幹を安定させ、力を発揮しやすくすることで、強度の高いトレーニングができるようにするため」、もうひとつは「腰を怪我から守るため」です。順にみていきましょう。

効果1:体幹を安定させ、力を発揮しやすくする

 効果のひとつめは、「体幹を安定させ、力を発揮しやすくする」です。

 筋トレ、特にフリーウェイトを用いたトレーニングをする場合、姿勢が安定しないと、思うように力が使えない、ということがおこります。

 動作姿勢(フォーム)を安定させるためには、体幹の安定性が重要です。そのため動作中は「腹圧」を高めつつ腹筋でそれを抑え込むようにすることで、いわば「筋肉のコルセットを纏う」ようにして、体幹がフラフラしないように固めます。こうすることで、身体全体の姿勢が安定するとともに、全身の筋力が統合され、より重たいウェイトを扱った強度の高いトレーニングが行えるようになります。

 実際、実感としてトレーニングベルトをつけた場合とつけない場合では、あつかえる重量が変わります。

「腹圧を高め体幹を固める」動作は、ベルトを着けていなくともできるのですが、着けているほうが腹圧を意識しやすく、より強く圧をかけることができます。

効果2:腰を怪我から守る

 先ほど、腹圧を高め腹筋で抑え込むようにすることで「筋肉のコルセットを纏う」という表現を使いましたが、まさにこれによって、腰に無理な力がかからないようにするのです。

 腰を曲げたり反ったりした姿勢で負荷がかかると、腰椎に無理な力がかかります。それを防ぐために筋肉のコルセットで締め上げ、腰が動かないように固定することで怪我を予防します。 

マシントレーニングでも必要なのか?

 マシントレーニングの場合、フリーウェイトトレーニングとは異なり、動作の軌道が一定しているので、体幹を固めなかったとしても安定した動作は可能です。そのため、フリーウェイトトレーニングの場合よりはベルトの必要性は低いと言えます。

 ただ、トレーニングベルトを締めて体幹がしっかり固められることにより効率よく力が発揮できるのは、フリーウェイトでもマシンでも同じです。

 また、確かに、フリーウェイトに比べればマシンは安定して動作できるのですが、それでも幾つかの種目・マシンでは気をつけないと腰や肩を痛める場合があります。

 例えば、胸パッドがないローイングマシン(ケーブルロウなど)で引き上げたウェイトを戻す際に腰を曲げて前屈みになって腰を痛める、ショルダープレスで限界近くまで追い込んだ後、無理に挙上しようとして身体が反ってしまい、腰を痛める…等です。

 こういった怪我を予防する意味でも、トレーニングベルトはマシントレーニング・フリーウェイトトレーニングに限らず着けた方が良いように思います。

50代・60代に特にすすめる理由(特に筋トレ初心者)

 50代・60代のアラ還世代、特にこの年代になってから筋トレを始めようとされる方にはトレーニングベルト装着を特におすすめします。

 普段運動習慣がない方であれば、確実に腹圧は落ちていますし、そもそも「腹圧をかける」といった動作自体がピンとこないと思われます。

 その点、トレーニングベルトを装着することで、どういう状態が「腹圧をかけた状態」かが体感でわかりますし、弱った筋力を補い、一定の腹圧をかける手助けになります。

 それに、50代・60代は代謝の低下とともに、怪我の治りが遅くなっています。筋トレ中に身体を痛めてしまうと、数ヶ月単位でトレーニングを休まなければならなくなります。

 「誰もベルトを着けていないジムで、自分だけ着けていると浮いてしまう」…とお感じになる方もいるかもしれませんが、怪我をしてから後悔しても遅いので、是非ご検討ください。

どんな製品が良いか

 トレーニングベルト自体の太さ・硬さはさまざまですが、定番は皮革製でバックルがついたタイプです。高重量を扱う場合はベルト幅が広く、厚みのある皮革製のベルトを使う方が多いように思います。これらの皮革製のベルトは体幹を固定する力は強いのですが、ベルトの厚みや硬さから嵩張ってしまい持ち運びも不便なので、筋トレ初心者であれば折り畳め、軽量なナイロン製でも十分なように思います。

むすび

 いかがでしょうか。自分の通っているジムで、周囲でトレーニングベルトを着けている人がいないのに、自分だけ着けるのも気恥ずかしい…という気持ちになるかもしれませんが、ベルトはファッションではなく「怪我防止用具」です。 そう思えば、怪我をしやすい中高年・シニア層の方が、若者よりもトレーニングベルトを着ける必要性は高いはずです。

 50代・60代の筋トレにおいては「怪我防止」が一番の留意事項です。この春、ジム通いためのスポーツウェアを購入すると同時に、トレーニングベルトの購入もお考えいただくのも良いかもしれません。

 それでは、本日はこの辺で失礼します。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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