はじめに
AROUND60 FITNESS(ロクマルフィット)をご覧いただきありがとうございます! 筋トレ歴10年の副業ライターあんじょうです。この記事では前回投稿に引き続き50代・60代の「アラ還」が筋トレを始めようとする場合、自宅でトレーニングした方が良いのか、それともスポーツジムに通う方が良うべきか、について考えてみたいと思います。前回はそれぞれの特徴を比較しましたが、本日は私自身の経験を踏まえてさらに掘り下げたいと思います。それでは、本日もお付き合いください。
以降は、自宅でのトレーニングを「宅トレ」、スポーツジム等で行うトレーニングを「ジムトレ」と記載しますね。
あんじょう自身の実体験
個人の性格やライフスタイルに依るところも大きいとは思うものの、おそらく一般的にも「ありがちな事」ではないか…という話を私の実体験からご紹介させていただきます。
宅トレにありがちなこと
トレーニング器具を片付けると、使わなくなる
ベンチ台やダンベルなどを使ったトレーニングをされる方の場合、日本の住宅事情ですと、「筋トレをするときだけ器具を部屋の隅から取り出してセットする」方も多いと思われます。私の場合、夜遅く器具を取り出す際の音が気になったり、トレーニングで器具を置く場所をまず整頓してスペースを作らねばならない点が煩わしくなり、ベンチ台とダンベルがあるにも関わらず、腕立て伏せ(=自重トレーニング)で済ませてしまうことが習慣になり、次第に器具を使わなくなった…という経験をしたことがあります。
トレーニング時間が深夜時間帯(22時~)しかなく、音や振動の面で周囲に気を遣う
お仕事をされている方ですと、出勤前や帰宅後に筋トレをすることになります。時間帯的に多少音や振動が出ても良い時間なら問題ないのですが、周囲に気を遣う状況の方も多いのではないでしょうか。私の場合、平日は22時以降しか時間が取れず、当時、受験勉強中の子供に「筋トレの息遣いがうるさい、キモイ」と嫌がられた思い出があります。
「いつでもできる」環境だと、ついつい筋トレ頻度のペースが乱れる。
これは、性格上の問題だと思いますが、ズボラな人間の性(さが)で、「いつでもできる」が「後でやる」になり、結局「明日やる」になってしまう経験を何度もしています。
夏より冬の寒い時期がキツいんです。コタツに入ってしまうと、そこから出て筋トレの準備するのが億劫になるんですよね・・。
ジムトレにありがちなこと
自分に合うジムと合わないジムがある
スポーツジムやフィットネスクラブは近年多様化が進んでおり、営業時間や立地、施設の内容も様々です。また、そこに集まる会員の年齢層やマナー、トレーナーのレベルも様々です。ジムの種類や選定のコツは別の機会に触れたいと思いますが、選ぶ際は無料体験などでチェックしてから入会することをお勧めします(入会した後に、合わなくて退会すると、入会金がもったいないので)
混んでいるときは、自分の使いたいタイミングでマシンや器具を使えないことがある
人気のジムだったり、マシンや器具の少ないジムですと混んでいる時間帯はマシンや器具の順番待ちが発生することがあります。このような場合、知識のある筋トレ経験者なら「このマシンが使えないなら、同じ効果の別の種目をやろう」といった感じで代替種目を選択することもできるのですが、初心者の方はトレーナーに別種目についてのアドバイスを求めるか、マシンが空くまで待つか、という状況になります。仕事が終わってからジムに行き、さっさとトレーニングして帰りたいのに順番待ちをしたり、やりたい種目ができないと少なからずストレスを感じるかもしれません。
気が乗らない日でも、着替えてジムフロアに入ってしまえばやる気が出てくる
個人的にはここが宅トレとジムトレの一番大きな違いのように思います。仕事終わりや休日にジムに通う際、疲れやその他の事情で気が乗らないことは多々あるのですが、なんとかジムに行き着替えてフロアに入ってしまえば、不思議とやる気が湧いてくることが多々あります。「自宅で勉強が進まなくても図書館や塾なら勉強が進む」というのと同じ理屈だと思いますが何事にも「周囲の環境」は大事だと感じます。
宅トレとジムトレ、選択のポイント
ここまで、宅トレとジムトレの違いや特色について見てきました。ここまで引っ張ってきて恐縮ですが、結局どちらが良いのかと言うと、結論的には「どちらでも、自分の続けやすいと思うほうがベストな選択です」ということになってしまいます。この時点で「自分はジムトレがしたい」あるいは「自分は宅トレで十分」というように考えが定まっていれば、そこから始められるのが良いと思いますが、迷われている方のためのご参考に、ひとつ判断フローをお示ししたいと思います。Yes/Noで答えて番号を辿ってみてください。
- ジムに通う金銭的余裕がありますか(Yes→2へ/No→7へ)
- 自宅の近所や通勤経路上に無理なく通えるジムがありますか(Yes→3へ/No→7へ)
- 宅トレをする場合、トレーニング時間帯や場所は周囲を気にしなくて良い状況ですか(Yes→4へ/No→6へ)
- 自宅で筋トレするスペースは普段別のことに使っているスペースですか(筋トレの度に片づけが必要ですか)(Yes→5へ/No→7へ)
- ご自身は「夏休みの宿題は後回しにする、親に言われないとやらない」タイプでしたか(Yes→6へ/No→7へ)
- 結果:初めからジムトレを検討してみることをお勧めします。
- 結果:宅トレから始められると良いと思います。
あくまでも「このような判断軸で考えたら良いのだ」程度の参考としてお読みください。
「まとめ」に代えて:50代・60代シニア世代に提案したい判断基準
ここまで、宅トレとジムトレの違いを見てきましたが、最後に50代・60代シニア世代に提案したい判断基準をご紹介したいと思います。それは、以下の2点です。
- リタイヤ後の自分の「居場所」が欲しいと思うか
- 怪我や故障を予防するためにはどうするか
どこでトレーニングをするかは、自分自身の性格や生活環境に大きく左右されますが、シニア世代が健康で活き活きとした生活をしていく観点から、上記2点も考慮に入れて判断すると良いのではないかと思います。特に怪我や故障は程度にもよりますが、年代的にも治りが遅く後々まで影響する可能性もあります。正しい知識とテクニックを身に着け予防に努めていただければと思います。
今後も改めて「ジムの選び方」「宅トレの器具の揃え方」「怪我予防のテクニック」などを紹介していきたいと考えていますので、ご参考にしていただければと思います。それでは、本日はこの辺で失礼します。お付き合いいただきありがとうございました。
- 宅トレにするか、ジムトレにするかは、金銭面、環境面、自分の性格などを加味して判断しましょう。
- 50代・60代の「アラ還」世代は、筋トレによる怪我や故障のリスクを良く考えて予防に努めましょう。
- スポーツジムはセカンドライフの「居場所」の一つになるかもしれません。