AROUND60 FITNESS(ロクマルフィット)をご覧いただきありがとうございます! 筋トレ歴10年の副業ライターあんじょうです。
年がら年中入会キャンペーンをやっている印象のあるフィットネス業界ですが、前回キャンペーンからしばらく期間が開いていたチョコザップでも、10月に入り「秋の入会キャンペーン」が始まったようです。
今回は10月1日から11月15日までですね。キャンペーン期間中は入会金0円とのこと。
チョコザップについては、このサイトでも何回か話題にさせていただいてきましたが、SNSで流れてくる広告の宣伝文句を眺めながら、改めて(お世辞・忖度なく)「チョコザップは日本のフィットネス文化拡大に貢献しているなあ…」と感じましたので、本日はそのお話をさせていただきます。
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チョコザップの現状(2024年10月現在)
2024年10月現在のチョコザップの状況は以下のようになっています。
会員数 | 160万人 |
店舗数 | 1,666店舗以上(47都道府県全てに展開) |
サービス(※印は一部店舗のみ) | ジム、セルフエステ、セルフネイル、セルフホワイトニング、セルフ脱毛、ドリンクバー※、ワークスペース※、ゴルフ※、マシンピラティス※、カラオケ※、洗濯・乾燥※…等 |
サービス開始が2022年7月ですから、2年あまりで、この規模に拡大したということですね。会員数や店舗数は24時間ジムのエニタイムフィットネスや女性専用30分フィットネスのカーブス(最近は男性用もありますが)を抜いて1位。日本国内で最も会員数と店舗数の多いジムということになります。
サービスも当初はスポーツジムに「ちょこっと」セルフで行う美容系サービスが付帯している感じだったのですが、最近は店舗限定ながらもカラオケ、ワークスペースから、果ては洗濯まで、多様なサービス提供を展開中です。
チョコザップがすごいと感じる点
サービス開始から2年余りで業界のNo.1に登り詰めているという事実もすごいのですが、あんじょうとしては、その背景にある「ビジネス展開の仕方」にチョコザップの凄さを感じます。例えば、以下のような点です。
狙った客層と「設備」を見事にマッチさせている点
例えば筋トレ好きな人が経営者として「24時間ジムを全国展開する」となると、どうしても導入する機材には拘りたくなるのが人情ですが、チョコザップの場合、ジムのマシン群は「そこそこ」のレベルのものを導入されています。
ノーチラスやハンマーストレングスのような高性能・高価なマシンではなく、「チョコザップ専用」のマシンを必要最低限の種類だけ設置。「ウチを利用する人には、このくらいで十分でしょう?」という割り切りを感じます。
チョコザップがターゲットにしている客層は「筋トレが好きな人」ではなく「できれば本当は筋トレをしたくない人」です。「ボディメイクしたい」「痩せたい」といった動機もさほど強いものではなく、体づくりにお金を使いたくない。筋トレを続ける自信もないから、自宅に道具を揃えるのも避けたい…。そんな人が「でも、ちょっとだけでも(筋トレ・体力づくりを)やったほうが良いよなぁ〜」と考えていたところに、見事にヒットした、ということでしょう。
「入会する」「継続する」ためのハードルをとことん下げている点
フィットネスジムでトレーニングをするには、入会する前だけでなく入会した後も「乗り越えなければならないハードル」がいくつかあります。
入会する前は「入会手続きが煩わしい」、入会した後は「行くのが面倒」「混んでいる」「思うように体が変化していかない」そして「あまり行かないのでコスパが悪い」…数え出したらキリがありませんが、チョコザップはこれらのハードルを極力低くするようなサービス展開をしています。
入会はスマホの手続きだけで「最短で3分」が宣伝文句になっていますし、店舗数増により通勤経路・自宅付近から近くにチョコザップができた人も増えているでしょう。ジムの混み具合もスマホで一目瞭然ですし、その他の付帯サービスもスマホで予約ができます。トレーニングする際に着替えも履き替えも必要ありません。
実店舗で得たデータを元にマーケティングを徹底している点
最近、「一部店舗のみ」のサービスが増えています。ゴルフやマシンピラティスなどはまだ「スポーツ」繋がりで理解しやすいのですが、カラオケや洗濯・乾燥、ワークスペース…と、一見、ジムとは関係のない組み合わせのサービスも増えています。
サービス開始当時、ネイルや脱毛も「ジムとは関係ないよな〜」と思いましたが。
しかし、考えてみると、連想ゲームのようにニーズが繋がっている可能性が見えてきます。(註:あんじょうの想像です)
- 洗濯・乾燥… 待っている間に暇だから、軽く運動を
- カラオケ… ストレス発散手段として、大声で歌うのと、筋トレするのと、どちらもできる
- ワークスペース… 仕事して疲れたら体を動かす
こういった突飛な(?)新サービスがヒットするかどうかは「当たり外れ」があるのだと思いますが、実際にサービスを始めて顧客の反応を検証してみるところに、会社としての凄さを感じます。
チョコザップを利用するメリット
チョコザップのジムとしての特徴は、そのまま、「利用者にとってのメリット」になります。
フィットネスジムとして業界最安価格帯であることに加え、付帯サービスが無料で使えるので、付帯サービスを「有料でも使いたい」と思う方であれば、コストパフォーマンスは格段に良いジムだといえます。
また、筋トレなどの運動を「継続しやすい」ことは利用者にとって唯一無二ともいって良い価値のように思います。
一般に、フィットネスジムに入会した人の継続率は3ヶ月で30%〜40%、1年で数パーセントだそうです。金銭的な理由や目的を達成できたから、という理由もあるでしょうが、大半は「最初は張り切っていたが、次第に足が遠のいた。もったいないから退会した」ということだと想像できます。
ジム通いをしていると、行くのが億劫になる時期があります。そんな時でも(極端な話、無理やりにでも)一旦ジムまで行ってしまえば、何故か気持ちが切り替わってそれなりに頑張れるのですが、その前段階の「ジムに行く」ができなくて挫折する。あんじょうの周囲(主に職場ですが)にはそういう方が多数います。
考えてみれば「わざわざ」ジムに通って筋トレをする人というのは、「筋トレが好きになった人」であり、その段階に至るには、それなりに筋トレの効果やメリットを実感する必要があり、それには時間がかかります。
効果やメリットを実感するまでの間は「わざわざ」は極力少なく、できれば「〜のついでに」できる方が良い。チョコザップには、この「〜のついでに」が、これでもか、というくらいに詰まっています。
筋トレをするために、「わざわざジムに行く」のではなく、「通勤のついでに」「脱毛のついでに」「洗濯のついでに」筋トレをする…。何の確認もしておりませんが、この発想の転換は、筋トレが好きな人からは出てこなかったのではないかと思います。
「筋トレ」に通う動機が維持できないなら、筋トレ以外の動機を合わせて提供する。これは、他のジムにはない特徴であり、チョコザップならではの付加価値とも言えるでしょう。
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chocoZAPステーション(チョコザップステーション)という、企業向け福利厚生サービスもあるようです
企業の福利厚生制度として、フィットネスジム利用料割引・無料などのサービスが以前からありますが、チョコザップでも同様のサービスがあるようです。
ネットを検索していて、たまたま発見したのですが「チョコザップステーション」という名称です。
要は、チョコザップの運営企業であるRIZAP社と企業が契約することで、チョコザップ他、RIZAPのサービスを社内福利厚生制度の一環として、従業員が使えるようになる、というもの。
最近ビジネス界隈では、「健康経営」というキーワードで、社員の健康増進施策強化・労務管理厳正化の動きがありますが、それに乗っかる形ですね。
あんじょう自身の過去の実体験として、福利厚生制度でフィットネスジムの利用料が安くなるといっても、当該のジムが近所になかったり、手続きが面倒だったりして有効活用できなかった記憶があります。しかし、チョコザップであれば、店舗も多く利用頻度は上げられそうです。
RIZAPのWebサイトでも以下を「chocoZAPステーション」のメリットとして挙げられていました。
- 全国の店舗が利用できるのでライフスタイルに合った通い方ができる
- 利用したくなるサービスが充実している
- 従業員の利用状況が把握できる
- RIZAP関連ブランドで利用できる特典がある
こういった制度を通じて、これまで体を動かす習慣がなかった方が運動を始められるとしたら、(あわよくば、そこから、筋トレを習慣化していただければ)素晴らしいことだと思います。
むすび
以上、本日は、チョコザップの秋キャンペーン開始をきっかけに、チョコザップのビジネスについて思うところを述べさせていただきました。
内容を一言でまとめますと、チョコザップは、「筋トレ初心者向き」ではありますが、それゆえ、初心者が筋トレを始めてから習慣化できるようになるまでの間、筋トレを継続させるための仕掛けが満載だ、というお話をさせていただきました。本日は、これで失礼します。本日もお付き合いいただきありがとうございました。
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