AROUND60 FITNESS(ロクマルフィット)をご覧いただきありがとうございます! 筋トレ歴10年の副業ライターあんじょうです。お盆も終わり、いよいよ「今年も後半か…」と感じる時期になってきました。
あんじょうは毎年この時期に「ふるさと納税」で食料品などを購入しておりまして、今年もボチボチ探そうとWebサイトを探索しておりましたところ、意外なものを見つけました。
SIXPAD(シックスパッド)です。
筋トレに興味のない方でも、製品名は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
現在は腹筋(体幹)だけでなく、臀部、腕、脚、下腿等、色々な部位用のものが出ています。
愛知県名古屋市では、SIXPAD(シックスパッド)が返礼品になっているのですね。メーカーのMTGさんが名古屋の企業だからということでしょうが、ふるさと納税といえば食べ物のイメージが強すぎて「フィットネス用品」が取り扱われているとは思いもしませんでした。
PRになってしまいますが、アフェリエイトを貼り付けておきますので、ご興味のある方は覗いてみてください。
(註:リンク先の金額が高額なのは「納税額」を表示しているからです)
本日は、シックスパッドのような「EMS(Electrical Muscle Stimulation=筋肉を電気刺激によって収縮させる器具)」が50代・60代の「アラ還世代」の筋トレとして「アリ」か「ナシ」かを考えていきたいと思います。
それでは参りましょう。
EMS(Electrical Muscle Stimulation)について
シックスパッドといえばEMS(Electrical Muscle Stimulation=筋肉を電気刺激によって収縮させる器具)の代表製品です。最初の製品が販売されたのは今から約10年前の2014年7月。当時は「テレビを見ながら筋トレできる」ということで、類似製品も多数発売されブームのようになりましたが、今は本家本元だけが生き残っている印象です。
「シックスパッド」は耳にしたことがあっても、「EMS」は知らない、と言う方も多いと思いますので、簡単に説明します。
筋肉(正確には随意筋)を自分の意思で動かすことができるのは、脳からの指令が電気信号となって神経細胞を通じて筋肉に届くからです。これを外部からの電気刺激で行うのがEMSです。
似て異なるものとして、もう少し皆さんの身近にあるのが「低周波治療器」ですね。小型のものが家電量販店で売っていますし、整骨院などには大型のものが置いてあります。
あれも、電気信号を筋肉に送ることで、筋肉を収縮させています。
言葉の定義で言うと、低周波治療器もEMSの一種であるはずなのですが、日本国内では低周波治療器は医療機器で、シックスパッドのような「一般にEMSと呼ばれる」製品は医療機器ではない、という整理になっています。
色々と事情があるようなのですが、本論から外れるのでここでは割愛させていただきます。
シックスパッドに話を戻します。シックスパッドは一般的な低周波治療器(60Hz)よりもさらに周波数が低いレベルの電気刺激(20Hz)を行うことで、筋肉を刺激し発達を促す、という仕組みになっています。
あんじょうも自宅に所持はしていないのですが、実は何度か使ったことはあります。次の章でその際の使用感をお話しします。
シックスパッドを使った印象について
シックスパッドは初期の「腹筋にジェルパッドで貼るタイプ」と、最近では下腿(ふくらはぎ等)を鍛えるタイプの2種類を試したことがあります。
腹筋にジェルパッドで貼るタイプは知人が持っていたものを借りました。下腿を鍛えるタイプのものは親へのプレゼントとして購入しました。
試してみると、確かに強制的に筋肉を動かされるので、多少の「使ったな」という感じは残るのですが、筋トレのような疲労感・オールアウト感を感じる類のものではありません。
呼吸も乱れませんので心肺への負担も少ないものと思います。
それなりの強度を設定すると、結構体が動いてしまうのですが、中くらいですと「確かに、これなら『ながら』でできるな」という印象のものでした。
腹筋のタイプを試した時は、「これ、ジェルパッドは消耗品だから高くつくな」という印象を持ちましたが、最新機種は取り付ける部位を水で濡らすだけで良いようですね。ランニングコストが安くて済むのはありがたい点だと思います。
シックスパッドで「ズボラ筋トレ」できるか?
シックスパッドの広告では「テレビを見ながら」「読書をしながら」「家事をしながら」という「ながら」利用ができることが謳われています。
口コミを見ても「家事をしながら」「食事をしながら」という書き込みを目にしました。
あんじょう個人としては、以下の感想です。
- 下腿を鍛えるタイプ(フットフィット)であれば、多少強くても漫画や動画(TV)ならOK。小説を読んだり、仕事をしたりは視点のブレが気になるので無理。
- 腹筋は(昔の製品なので今はまた違うかもしれませんが、基本的には同じだと思う)身体が揺れるので、目を使うもの(読書・テレビ)は集中できない。これも個人差があると思いますが、私は無理でした。
次に効果についてです。
あんじょう個人の利用回数は数回程度と、効果を語るほどの回数・期間で体験しておりません。ただ、あんじょうの親に下腿を鍛えるタイプ(フットフィット)を米寿祝いとしてプレゼントし、長期間使っていますので、その効果についてご紹介します。
親は90歳前ですが、足の調子は非常に良い、とのこと。
シックスパッドの効果との因果関係を証明できるわけではありませんが、今も杖も使わず坂道でもスタスタ歩いていますので、確かに効果はあるように思います。
ただ、自分が使った感じでは「筋力の維持・強化はできるかもしれないが、筋肥大は厳しいのではないか」「心拍数も上がらないし、血流も増えないので、カロリー消費はほとんどない」という印象は持ちました。
心拍数が上がったら「ながら」はできませんから、それで良いのかもしれませんが
また、現在の製品ラインナップでは僧帽筋、大胸筋、三角筋など筋トレで鍛えることの多い体のパーツを対象とした製品はないようです(2024年8月現在)。
そう考えると、「ボディメイクを目的とする人にとっては、『使えないわけではないが、使うなら補助的な使い方』になるだろう」と感じました。
どちらかというと、筋力強化・筋肥大のために使うというよりは、コンディショニングのために使う感じです。
シックスパッドはどういう人に向くか?(あんじょう私見)
完全にあんじょうの私見になりますが、以下に「シックスパッドが向いている人」、「必要のない人」について整理します。
シックスパッドが向いている人
基本的には「運動したくない人」「事情があって運動ができない人」が対象になると思います。具体例は以下のとおりです。
- 普段運動していない人で、運動が嫌いな人の筋力維持
- 老人の筋力低下予防(特に、大腿・下腿)
- 関節を痛めるなどしてウェイトトレーニングができないが、筋肉は維持したい人(関節を動かさず直接筋肉を刺激できるので、メリット大)
- アスリートなどで、種目の動作に直接関係の少ない部位を手軽に鍛えたい人(筋トレで鍛える時間は取れないが、全身のバランスを考えるとある程度強化したいというケース)
- 筋トレや競技練習のオフ日にコンディショニング目的で利用したい人(「アクティブレスト」といって、軽い筋肉刺激により疲労回復を促進します)
シックスパッドが必要ない人・向いていない人
「向いている人」の裏返しになりますが、「運動ができる人」は、まずは機械に頼らず体を動かせば良いのではないか、と思います。
- 筋トレする時間と意欲のある人(機械に頼らず、体を動かしたほうが効果は大きいと思います)
- 筋肥大を狙いたい人(シックスパッドで不可能とは言いませんが、筋トレのほうが効果は大きいでしょう)
- 筋力だけでなく、「運動能力向上を図りたい」「動ける体になりたい」と思っている人(神経系も鍛える必要があるので、シックスパッドでは限界があります)
- ボディメイクしたい人(シックスパッドでは鍛えられる対象が限定的です)
まとめ:お年寄りへのプレゼントには最適
いかがでしたでしょうか。あんじょう自身は筋トレのほうが好きですが、「体は鍛えたいが、ジムに行ったり、汗をかいてしんどい思いをすることに(若干、自分をいじめる感じになることに)踏み出せない」という人もいらっしゃるかと思います。そういう方の体力維持の手段としてシックスパッドを活用する、というのは一つの案かもしれません。
ただ、あんじょうとしては、50代・60代のアラ還世代はまだまだ自分の体を自分で鍛えてほしい、機械に頼るのはまだ早いのではないですか…とも思うのです。
50代・60代の方へのおすすめは「親へのプレゼント」です。50代・60代のアラ還世代ですと、親御さんが80歳前後の方も多いのではないでしょうか。人生100年時代で、アラ還の子供は筋トレ、アラ傘(サン)の親はシックスパッドというのも良いのではないかと思います。
それでは、本日はこれで失礼します。最後までお読みいただきありがとうございました。
- ズボラ筋トレとしては効果的。しかし、できればアラ還世代はズボラしないほうが良いと思います。
- 人生100年時代、シックスパッドは親へのプレゼントには最適だと思います。