次世代ジム「ポケットフィットネス」をゴールドジム会員が体験レビュー!

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次世代ジムPocketFitnessをゴールドジム会員がレビュー
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はじめに

 AROUND60 FITNESS(ロクマルフィット)をご覧いただきありがとうございます! 筋トレ歴10年の副業ライターあんじょうです。

 本日は、四国発の次世代ジム「ポケットフィットネス」のレビューをさせていただきます。あんじょうはゴールドジムの会員なのですが、この度ポケットフィットネス京橋店のジム無料利用券を入手しましたので、体験してきました。マシンやアプリを実際に触ってみた感想についてレポートしたいと思います。本日もお付き合いください。

 主な内容は以下のとおりです。

  • ポケットフィットネスの特徴(店舗共通)
  • ポケットフィットネス京橋店のレビュー
  • スポーツジムの「未来」について思うこと

それでは、参りましょう。

ポケットフィットネスの特徴(店舗共通)

<沿革>

 ポケットフィットネスについては、以前に以下の記事で軽くご紹介したことがあるのですが、再掲させていただきます。

 このジムは2024年6月現在、四国を中心に7店舗展開している24時間ジムで、「月額最低1,650円」をセールスポイントにしています。公式ホームページによるとNATURE FITNESS(代表取締役社長 澳本 伊吹氏)という四国のベンチャー企業さんがフランチャイズ展開しているようですね。

 店舗展開は、四国に5店舗、九州に1店舗、関西に1店舗。今回、あんじょうが体験したのは関西の「JRWヴィアインプライム大阪京橋店(大阪のJR京橋駅付近)」です。

<店舗共通の特徴>

 このジム、ミッションとして「フィットネス×ITで新しい顧客体験を創造する」というフレーズを掲げています。確かに、スマホアプリなどを多用して顧客の利便性と企業としてのコスト削減を両立しようとしているところに特徴があるように思います。

ポケットフィットネスの各店舗に共通の特徴は以下のとおりです。

  • 値段設定が特徴的。とにかく初期費用が安い。利用回数・内容に応じて課金されるスタイル。
  • ジム手続き他にスマホアプリを活用。「いつでも始めて・いつでも辞められる」がアピールポイント
  • トレーニングマシンは中国製。店舗サービスはスポーツジムとしての機能が中心
  • 3Dスキャン(体組成+体型計測)を各店舗に導入。オンライン経由で記録が照会・管理できる。

順に見ていきましょう。

とにかく初期費用が安い(1,650円/月〜)

 ホームページのキャッチコピーが「月会費1,650円から使える24時間フィットネス」です。価格破壊と言われたチョコザップが税込み月額で3,278円(2024年6月現在)ですので、「月会費1,650円」と聞くと驚くのですが、説明を良く読むと基本料金が税抜き1,500円(=税込1,650円)で一回あたりの使用料が500円(税抜)、最大上限費用は5,000円弱(税抜・額は店舗によって異なる)とのこと。

   つまり月7回以上利用する方なら月額約5,000円の固定料金制と変わらないということです。逆に利用回数が月7回未満の方なら、この基本料金を低く抑えた価格設定はありがたいですね。

 一般に、筋トレ頻度は週2〜3回が望ましいとされていますが、実際にはそれほど頻繁にジムに通えない方も多いでしょう。そういった方をターゲットにした料金設定かと思われます。

この辺の価格設定やサービス設定が各社の企業戦略なんでしょうね。

スマホアプリを活用。「いつでも始めて・いつでも辞められる」

 入会にあたってはスマホで専用のアプリを入手し、そこから手続きを行います。クレジットカード番号その他最低限の必要事項を入力したら入会完了となり、来店による申込書の提出などは一切ないようです。

今回は無料券で体験したため「〜ないようです」と推測になってしまい申し訳ありません…

 入室・退室もアプリ+現地ドアのQRコードを読ませて管理します。入室時間や現在ジムに何人いるか(混み具合)もアプリで確認できます。

 以前ChocoZAPに体験入会した際にも感じましたが、新興のスポーツジムはコスト削減や集客のために、デジタル化が進んでいます。従来型の総合フィットネスジムがトレーナーや事務員を介して提供するサービスの一部をアプリで代替するわけです。実際に人が提供するサービスとアプリで自分が操作するのとでは、サービスの質やレベルに違いがありますが、最近は人を介した手続きが煩わしいと感じる方や、スマホによる手続きのほうがむしろ「普通」と感じる方が増えているようにも思うので、今後はこの形態が普及していくのだろうと感じました。

こういうところが「次世代」のジム、ということですね

店舗サービスはジムとしての機能が中心

 マシンはSHUAというブランドでした。これは各店舗共通のようです。聞いたことがなかったのですがネットで検索してみたら中国製でした。「中国製」という言葉から受ける印象は以前なら「安かろう・悪かろう」だったのですが、だいぶん雰囲気が違い安っぽさはありません。

 共通する店舗設備は、更衣室、トイレ、ロッカー、水素水サーバ、3Dスキャン(体組成・体型計測)、といったところです。四国や九州の店舗にはシャワーやスタジオがあるのですが、あんじょうが今回体験した京橋店にはシャワー・スタジオはありませんでした。ホームページの写真で見る限りは、店舗スペースも店ごとに結構差があるように感じます。

 いずれにしても、ChocoZAPのような「コンビニ」的にトレーニング・フィットネス分野意外も色々と提供するサービス形態ではなく、あくまでもスポーツジムとしての機能を重視しているという印象を受けました。

3Dスキャン(体組成+体型計測)を各店舗に導入

 今回、時間がなくて試せなかったのですが、体組成だけでなく、体型まで管理できる「3Dスキャン」マシンが置いてあります。これは各店舗共通のようで、計測結果はスマホアプリで管理できるようです。このあたり「フィットネス×ITで新しい顧客体験を創造する」という自社のミッションを意識しているように思います。

ポケットフィットネス京橋店のレビュー(設備やマシン)

店舗設備・アメニティについて

 今回体験させていただいた京橋店は、JR西日本とのタイアップにより開設されたようです。JR京橋駅・京阪京橋駅から連絡橋で歩いて数分のJR西日本系列のホテル「ヴィアインプライム大阪京橋」の一角にあります。

 この付近には大阪城ホールやビジネス街であるOBP(大阪ビジネスパーク)がありレジャーや通勤で多くの人が行き交うロケーションです。

 私が入館したのは早朝だったのですがサラリーマン風の方が通勤時の格好のまま2名ほどトレーニングされていました(ホームページに記載されたQ&Aを読むと、マナー違反になるようですが)。

 3月に開設したばかりということもあり、室内は清潔で設備も真新しい印象でした。

 ドア付きの更衣室3室、トイレ2室、ロッカーはオープン(契約ロッカーもあるようです)で、シャワーはありませんでした。私が探しきれなかっただけなのかもしれませんが、衣類をかけるハンガー類が見当たらず、衣類はすべてロッカーに置きました。ロッカーのサイズは駅にある通常サイズと同じくらいだったので、冬の通勤時の格好(コートやジャケットなど)だとロッカーに収納するのは少し難しいかもしれません。

 ハンガーを設置するスペースくらいはありましたので、冬には考慮されるのかもしれません。

トレーニングエリアはそれほど広くない

 広さは特に窮屈さを感じない程度ですが、広いとも言い難い感じです。写真を見る限りでは四国や九州の各店舗より一回り小さいのではないでしょうか。ホテルの店舗スペースを利用しているからということもあるでしょうが、関西の地価の関係で、あまり余裕のある作りは難しいのかもしれません。

 他の店舗ではスタジオもあるようですが、京橋店はカーディオ(有酸素運動)エリア、マシントレーニング、フリーウェイトトレーニングエリアのみでした。

トレーニングマシンは新品。種目選定や配置に特徴が

 マシンは以下のラインナップでした。

京橋店のトレーニングマシン一覧(2024年6月20日現在)
  • レッグプレス(大腿四頭筋・臀部)
  • レッグエクステンション(大腿四頭筋)
  • レッグカール(ハムストリング)
  • ヒップスラスト(臀部)
  • リアキック(臀部)
  • ヒップアダクション・アブダクション(内腿、臀部)
  • ローイング1台(広背筋・僧帽筋・三角筋後部)
  • ラットプルダウン(広背筋・僧帽筋・三角筋後部)
  • チンニング&ディップススタンド(広背筋・僧帽筋・三角筋後部・大胸筋・上腕三頭筋)
  • チェストプレス(大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋)
  • ペックフライ/リアデルト(大胸筋・三角筋後部)
  • アブドミナル(腹筋群)
  • ケーブルマシン(本来多用途だが上腕三頭筋/二頭筋のために設置か)
  • スミスマシン1台(多用途)

 いずれもフレームはしっかりした作りのウェイトスタック式です。3月に開設したばかりでマシンも中古ではなく新品を設置しているようです。特に動作に不安を感じることもなく快適にトレーニングできました。

ホームページに掲載されていた機種一覧と実際に現地で置いてあった機器の種類は少し違うようでした。

 マシンの使い心地(動作の軌道や負荷の入り具合など)については個人の趣味が入ってしまうので言及は避けますが、一言で言えば「よくある普通のマシン」で取り立てて特徴的と感じるものはありませんでした。

 一方でマシンのチョイスと配置については少し特徴を感じたので以下、ご紹介します。

グルート(臀部)のマシンが3種類

 スポーツジムで臀部を鍛える目的でよく置いてあるのは「ヒップ(アダクション・)アブダクション」という、座った状態から脚を閉じたり広げたりするマシンなのですが、京橋店ではこれに加え、ヒップスラスト(グルートブリッジ=仰向けになり膝を立て腰を前後に動かす)やリアキック(グルートキックバック=足を後ろに蹴り上げる)のマシンが置いてありました

 代わりという訳ではないでしょうが、腕と腹筋のマシンは少なめでした。深読みかもしれませんが、この機種チョイスにはジム設計をされた方の主張(?)を感じました。 

脚のマシンはレッグプレス、レッグエクステンション、レッグカール、ヒップアダクションと一通り置かれていたので、「健康のためには下半身の大きな筋肉を鍛えることが優先」という発想なのだろうな感じました。

ケーブルマシンが不思議な配置で置かれている

 ケーブルマシンは通常向かい合わせになるように置き、多種多様な種目に使うのが一般的なのですが、京橋店では並行に置かれ1台ずつ使うようになっていました。アタッチメント(手で持つ部分)も最初からEZバーとロープがつけられており、「このマシンは腕のトレーニング(アームカールとトライセプスエクステンション)のために置いているので、他用途では使わないでくださいね!」と主張しているかのような状態でした。

ポケットフィットネスのケーブルマシン配置
ポケットフィットネス(京橋店)のケーブルマシン配置

 ホームページ上の機種紹介には「ケーブルマシン(全身用)」と書かれていましたが、店内の説明には「二の腕を鍛えるマシン」と書かれていたので、配置から想像したことの解釈は間違えていないようです。

その他:各マシンにはタブレットがついている

 各マシンにはタブレットが取り付けられ、マシンの説明が受けられるようになっていました。24時間ジムですのでスタッフがいない場合の補助手段ということでしょう。初めての方には有難い設備のように思う一方、空いているときでないと(他の利用者を待たせることになるので)あまり利用することもないかもしれない、とは感じました。

フリーウェイトエリアは二人分のダンベルセットとパワーラック

 フリーウェイトエリアは2台ベンチが置かれ、ダンベルラックで区切られていました。隣との距離はある程度余裕があり、通常の使い方であれば隣が気になったり、邪魔になることはなさそうに思いました(男女横並びだと気になるかもしれませんが)。

 ダンベルセットは2セット置いてあり、最大重量は30kgでした。種目にもよりますがライトユーザーなら物足りないということはないと思われます。

 パワーラックは1セットでバーベルシャフト1本(20kg )、プレートは片側20kg×3枚+15kg+5kg+2.5kgでしたから、フルにセットすれば180kg以上までいけます。ただ、ラックにセットで置いてあったのは(プレートをシャフトに止める)クリップだけで、高重量を扱う場合に使うクランプは見当たりませんでしたので、安全面を考えると高重量は扱わないほうが無難な気がします。

 少し気になったのは、バーベルはパワーラックにしか置かれていないことです。通常、ダンベルと一緒に短いバーベルシャフト(EZバーなど)とプレートが配置され、上腕二頭筋・三頭筋の種目で用いることが多いのですが…。ホームページで他店舗(四国松山など)の写真を見ると、バーベルシャフト・プレートも置いてありましたので、これは京橋店特有の事情かもしれません。

カーディオエリアは少し「隣が気になる」かも

 カーディオエリアにはトレッドミルが6台とバイクが3台ありました。トレッドミルは隣同士がほぼ密着する距離で設置されており、混み合う場合は少し隣が気になるかもしれません。

まとめに代えて(スポーツジムの未来について思うこと)

 最後に今回の記事を整理する過程で「note」に興味深い記事を見つけましたのでリンクを貼らせていただきます。

 ポケットフィットネスの代表取締役澳本氏とhacomonoのCEO蓮田氏の対談記事です。

 2021年9月当時の記事で「来期は15店舗、翌年から年間50〜60店舗を出していく計画」「2025年度末までに250店舗」と目標を掲げておられましたが、現実は厳しいのか2024年現在の店舗数は冒頭に申し上げた数に留まっています。

 こちらの記事を拝読すると、フィットネス業界に参入するにあたり、色々なビジネスモデルを考えて参入されていることが窺えます。単なる「安売り」陥ることなく、いかにして、これまで未開拓の層に付加価値を提供していくのか、という観点で対談が進められており、若い経営者の方の熱い思いが伝わってきました

 先日ご紹介した「GYYM」(以下リンク)のようなビジネスも似たような視点かと思いますが、これまで「フィットネス」から遠いところにいる層に対し「少ない頻度から手軽に始められる」ことを訴求することでフィットネス人口の(市場の)間口を広げる取り組みですね。

 このような新しい業態のスポーツジムが増えて、フィットネス人口の拡大に繋がれば良いと感じました。この記事をお読みの方でスポーツジムに通っておられない方、もしお近くにポケットフィットネスの新店舗ができたら体験されてはいかがでしょうか。

 それでは、本日はこの辺で失礼します。最後までお読みいただきありがとうございました。

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